ボディケア・ボディリペア

知温知温

"Body Repair"とは、「身体の修復」を意味する言葉。
古来から受け継がれ、進化してきた整体のテクニックを駆使し、
本来の自然治癒力を高め、ベストコンディションへと近づけます。

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2022.01.10 Soul

コロナ禍の心とカラダ(3)
マスクの影響(3) 顔半分でのコミュニケーション

マスクによって起こる異変。3日目は「コミュニケーションの変化」。

昨年出産した友人が、定期健診でお医者様から言われたこと。
「赤ちゃんは目が見えるようになると『その人がどんな感情を抱いているか』表情から読み取る練習を始めます。ところがこの2年の間に生まれた子たちは、それがほとんどできません。電車、街の中、病院、家族以外のすべての人が、マスクをしていているからです。可愛がってくれるおじいちゃんやおばあちゃんまでマスクをしていて、表情がわからない。
だからお母さんは、家の中ではできるだけマスクを外して赤ちゃんに接してください。その時、笑いかけるだけでなく、怒ったり泣いたり、いろんな表情を見せてあげてほしいです。テレビを見ながら『この人泣いているね』とか『怒ってるね』と教えてあげるのもひとつの手です。いろんな表情に触れて、練習させてあげてください。」
人の表情が読み取れない子供たち。これってめっちゃ怖い話だよね。

大人の私たちは、これまでの経験からそこまでの支障はないよね。
でも、眼だけで表情を読み取るのは、なかなか大変。
おまけに仕事もリモートで、人と会う機会が減れば減るほど、コミュニケーションの取り方が下手になり、いざ誰かと話す場面になるとうまく言葉が出てこない。それでますます人に会うのが面倒になる。
コロナの自粛期間は、言わば「引きこもりになる訓練」をしてたようなものだからね。

人は1人では生きていけない。
もちろんSNSなどのつながりで代用することはできるよ。
でも、それはあくまで代用。
顔を見て言葉を交わし、その人の空気を感じ、時には触れ合う。
そうしたコミュニケーションをしないと、何かが足りなくなる。だって人も動物なんだもの。

マスクで顔は半分しか見えないけど、
見えている眼で、言葉を少し足して、思いを強く念じて(笑)
薄まりそうな人間関係を、少しでも保ってくれたらいいな。