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コロナ禍の心とカラダ(2) 
マスクの影響(2) 吸うために変化したカラダ

2022.01.07 Body

コロナ禍の心とカラダ(2) 
マスクの影響(2) 吸うために変化したカラダ

マスクによって起こる異変。2日目は「姿勢の変化」。
前回「マスクで息が吸いにくい」って話をしたけど、カラダもただ我慢してるだけじゃなくて、何とか酸素を得ようと涙ぐましい努力をしてたりする。
それは「顔を前に出して息を吸いにいく」ということ。
「え?」とか思うかもしれないけど、カラダなりに今できることをやってるのよ。やってるんだけど、これが別の不調を発生させてる。その名も「ストレートネック」。

頭の重さは、体重の10分の1(ボーリングの球ひとつ分)。
首の骨(頸椎)はカーブすることでバネとなり、頭の重みを優しく支えているわけ。
この頭が、息をしようと、前に突き出されるとどうなるか。
バネが効かず、頸椎は重さをモロに受けることになる。
その重量は、前へ30度傾くと18kg程度・・10kgのお米約2袋分!

そんな重さに、細い首の骨は耐えていけない。そこで、首周りの筋肉がガッチリ固まって骨を支え、さらに肩を前に出して背中を丸め、「頭の位置が正しい姿勢」に近づこうとするのね。
これが「ストレートネック型の猫背」。
そんな日々が2年。2年間毎日訓練したら、スポーツでも習い事でもそこそこ身に付くよね。ということで、2年かけて「悪い姿勢でいる訓練」をした結果、立派な猫背のできあがり。
さらにステイホームで、スマホやパソコンを見続ける生活が続いたとなれば・・・。

「ストレートネック型の猫背」の悪影響は実にさまざま。
肩や首のこり、頭痛、吐き気などの不調が現れる人。
肺が圧迫されるので、ますます呼吸がしにくくなる人。
もちろん内臓も圧迫されるので、消化が悪くなり便秘や下痢の原因に。
無理な姿勢からで筋肉を使うので、すぐ疲れやすくなる。
前かがみは「気分が落ち込んだ時の姿勢」なので、姿勢からどんどん暗い気持ちになっていく。
そして何より、見た目が美しくない!

え?元の姿勢に戻したい?
まずは「平らなところで仰向けに寝る」ところから。
その時、首の下に丸めたタオルをあてると、カーブを守って頸椎の負担を減らしてくれる。
猫背のカラダには、これだけでも大変。でも少しずつ時間を延ばしていく。
慣れてきたら、ゆっくり左右に首を振っては止め・・を数回繰り返す。

ここまでできれば、猫背やストレートネック改善の映像がYoutubeにいっぱい転がってるから。
自分に合ったものを試して、よかったら続けてみる。
コツは「最初から高度なテクニックを用いない」こと。
曲がった姿勢のままでいくらがんばっても、効果は表れないからね。
何事も段階が必要。焦らずチャレンジしてみてね。

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