施術の仕事をしていると、
じかに触れる身体以外に、目に見えないモノがあるのを痛感する。
なので、私が基本概念としているもの
それは「体は心の乗り物」という考え方。
目に見えない「心」が操縦する身体。
若いうちは乗り物も新しいので、多少無茶な運転をしてもビクともしないけど、
長年使う間には、痛んでくる部品もあるし、サビるところもある。
無理に運転すれば、部分的に擦り切れるし、ある日突然動かなくなったりする。
例えば「認知症」は、心が体を離れてしまった状態。
昨今の医療の進歩で、体は機能するけど、心はもうそこにない。
体に残った記憶だけで動くから、突発的で同じことを繰り返す。
離れてしまった心も、さぞかし切ない思いをしていることだろう。
逆に、心だけが残ってしまうこともある。
心と体ができるだけ同じ寿命を迎えらえれるように。
使いすぎたら、休めて復活させる。
復活に必要な栄養や睡眠をちゃんととる。
それでも劣化が止められなければ、
私たちのような施術家にメンテナンスしてもらう。
クルマや道具と同じ。大切に使えば、長持ちするから。
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